弓の銀線について
前回は、弓のグリップにあたる革巻についてでした。
今回は、その革巻の下にある、銀線 - ラッピング - についてです。
通常、親指は革巻のあたりにきているので、自然に人差指はラッピングあたりになります。
ですから、ラッピングは人差指から弓を守っているのか、って思っていませんか。
それもラッピングの目的のひとつではありますが、もうひとつ非常に大切な役割があります。
それは、弓のバランス調整です。使われている素材、太さ、長さ等によって重さが変わります。
つまり、ほつれたりして巻き直す時は、同じ素材、太さ、長さにする必要があります。
ラッピングには何種類かの違う素材が使われています。代表的なものは、
金、銀、銀糸、絹糸、銀メッキ(銅)、クジラのヒゲ(またはそのイミテーション)等です。
当店は弓の専門店ではないので、同じ素材がない場合は、弓の専門店へお願いしています。