あご当てについて
肩当てを使わない方はいますが、あご当てを使わない方はいません。
あご当て Chin Rest (あごを休ませる、乗せる所)は、
1822年頃作曲家かつバイオリン奏者のルイ・シュポーア(1784~1859)が発明しました。
元々バイオリンはあごで挟まずに演奏されていました。その後、右側に、左側に挟むようになり、
遂にあご当てが使われるようになりました。そのことで楽器を水平に保てるようになり、
ポジションの移動やビブラートも容易になり、奏法の発展にもつながりました。
ところで、よく楽器をうまく持てないので、肩当てが合わないので換えたいと言われます。
本当にその原因は肩当てでしょうか。以外と多くの場合は肩当てではなく、あご当てが
合っていないことがあります。あご当ては、素材や色はもちろん、形もいろいろと存在します。
また、大きすぎるあご当てもよく見られます。重たいでしょう。
ぜひいろいろなあご当てを試してみませんか?そのうえで肩当てを選んでみてください。
きっとフィットすることでより良い演奏につながるでしょう。