メープル・コラム

2021/09/16

バイオリンの弦について

以前バイオリンの弦の交換についてお話しましたが、今回はバイオリンの弦の種類についてです。

バイオリンの弦を交換したいけど、種類が多すぎて選べない、高すぎる、いつ換えたらいいのかわからない、結局どれがいいの、弦が違うと何が変わるの、違う種類を混ぜてもいいの、など、わからないことばかりではありませんか。

だからいつも同じ弦しか使っていない、先生と同じ弦、みんなと同じ弦、で過ぎていませんか。

今回は、簡単に「弦」について説明します。

現在使用される弦は大きく分けて3種類です。ガット弦、ナイロン弦、スチール弦。

19世紀くらいまでは、動物の腸で作られるガット弦しか使われていませんでした。

現在は、ほとんどの方が人工のナイロン弦(Synthetic)を使っています。

時々、スチール弦を好んで使われる方もおられます。バイオリンのE線のほとんどはスチール弦です。

特徴としては、ガット弦は柔らかく優しい音ですが湿度の影響を受けやすい、

ナイロン弦はほとんど湿度の影響がなく安定しており、値段も中程度、種類も豊富、

スチール弦は湿度の影響はほぼなく、切れにくい、大音量で演奏できるステージ向き。

選ぶ時には、目的、楽器、音色等を考慮して選びましょう。

目的が、練習用なのか、演奏会用か(オーケストラか、ソロか)、ライブ等のアンプ等を使っての演奏かなど、音量や音質を変えることもあります。

また、使用する楽器によっては、合う合わないや、適している適していないなど、構造上の問題もあります。選択を間違うと楽器が壊れることもありますし、楽器の本来の音が出せなくもなります。

通常の楽器は問題がないのでさほど心配はいりませんが、古い楽器は気をつけてください。もともとガット弦を使う前提で作られましたから。

ということで、適した弦の中からいろいろ選んで、弦の違いによる音の変化を楽しんでみてください。

弦に関するご相談はいつでも対応いたします。弦の交換やその他のことでもお問い合わせください。


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