フィッティング・パーツについて
フィッティング・パーツとは、バイオリン本体以外の付属パーツで、
ペグ(糸巻き)、テールピース、あご当て、エンドピンの7つのセットのことです。
楽器を購入すると既にこれらのフィッティング・パーツは付けられています。しかし、破損、合わない、好きではない等の理由で交換することがあるでしょう。
(そうです、交換できるパーツです。しかも選べます。)
大きさや長さはほぼ決まっているので、楽器のサイズで選ぶことになります。選べるのは、製作会社・工房、タイプ・スタイル、素材です。
いくつか有名な製作会社・工房はありますが、高額なのであまり重視されません。
タイプ・スタイルは主にイギリス、フランス、ドイツといった分け方がされています。
楽器をお持ちの方は、ご自身のパーツがどのタイプ・スタイルか調べてみるとおもしろいかもしれませんね。(通常はヒル、フレンチ、あるいはジャーマンといった表記がされています。)
主な素材は、黒いエボニー(黒檀)、焦げ茶色のローズ・ウッド、薄い茶色のツゲ(柘植)の3種類で、その他にも弓でお馴染みのフェルナンブーコ、独特な模様のスネーク・ウッド、最近ではオリーブなどの代用素材も使われることもあります。
じつはこの使用される素材によって音が変わることがあります。このことについては、次回のコラムで。