大切な駒について
大切な駒についてです。
演奏者は弓を動かして弦を振動させます。その振動を楽器本体に伝えるのが駒です。
つまり、駒は音に影響を与えます。しかし、それ以前に駒は弦を正しい位置・高さに保つ役目があります。皆さんの楽器の駒は正しい位置にありますか、正しい高さを保っていますか。
以前、バイオリンの先生に指導していただきました。
「弾く前に必ず駒を確認しなさい」と。何を確認するのでしょうか。
もうお分かりですね、そうです、駒の角度です。
弦楽器は演奏する前に必ず調弦をすることになります。その時に駒は弦に引っ張られて
少しずつ前に(上に)傾いていきます。これを修正しつつ調弦することになります。
この修正を必ず行うことで駒は何十年も使用できます。
しかし、これを怠ると駒が沿って曲がってしまい、
数年、早い時は一年以内で新しい駒に交換となります。
もし気付かずにほっといていると、最悪駒は折れ曲がって弦の圧に耐えられなくなり、
破損し、表の板を割ってしまうこともあります。大惨事、大修理となります。。。
気をつけましょう!